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作成日:2009年1月15日_記事番号:T00012877
マイクロン、日台米の企業連合構想
DRAM業界でエルピーダメモリと茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)による経営統合計画が経済部によっていったん保留とされた一方、米マイクロン・テクノロジーは、同社とエルピーダ、南亜科技を軸に台湾のDRAMメーカー各社を傘下に置く日台米の大連携を検討しているもようだ。15日付電子時報が伝えた。
報道によると、提携構想は3社の下で華亜科技(イノテラ・メモリーズ)、力晶半導体(PSC)、瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)、プロモス、華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)の統合を図るもので、イノテラを中心とした再編が有力という。
構想どおりに提携が実現した場合、DRAM業界におけるシェアは41.2%に達してサムスン電子をはるかに上回ることになり、業界地図は韓国系メーカーと非韓国系メーカーに色分けされることになる。
動きを裏付けるように、マイクロンのアップルトン最高経営責任者(CEO)は南亜科技、イノテラ、プロモス、エルピーダを相次いで訪問し、関係者と協議を重ねている。
マイクロンの構想に対し、現在のところ各社とも慎重な姿勢を崩していない。提携構想のカギは、エルピーダとマイクロンが同一陣営で協力関係を構築できるかにかかっているとみられる。