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作成日:2009年1月16日_記事番号:T00012882
飛行機内で喫煙の女性、ちょっと一服で罰金5万元か

今月11日から施行された「煙害防制法(たばこによる被害防止法)」新規定は、公的施設の室内はほぼ全面的に禁煙、屋外での喫煙も大幅に制限という、愛煙家にとってはとても厳しい内容だ。施行初日から取り締まりが強化されているが、このほど、飛行機内での同法違反が初めて検挙された。
高雄市に住む主婦の陳さんは、1日2箱は吸う愛煙家。友人と初めて香港旅行に出掛けた彼女は、高雄へ戻るため、14日午後3時40分発の中華航空(チャイナエアライン)934便に搭乗した。
香港~高雄間の飛行時間は約1時間半。しかし飛行機が高雄上空に達した4時30分ごろ、ヘビースモーカーの彼女に禁断症状が。タバコが吸いたくてたまらなくなり、機内が禁煙だとは知らず、トイレに入って喫煙した。
すると、たちまち煙の発生を知らせる警報器が作動し、非常ベルが鳴ったから客室乗務員や乗客はびっくり。トイレに煙警報器が設置されていることも全く知らなかったという陳さんは、客室乗務員にトイレのドアをノックされて、やっと吸うのをやめたという。
台湾では1995年から飛行機内は全面的に禁煙だ。07年7月から罰則が明文化されているが、機内での喫煙は年間数件発生しているという。
煙害防制法第15条の規定により、飛行機内での喫煙は2,000台湾元(約5,400円)以上、1万元以下の罰金が科せられる。しかし、陳さんの場合は「機内のトイレで喫煙した場合、1万元以上5万元以下の罰金」という民用航空法の規定にも違反しており、いずれか高い方の罰金が適用されるという。
「ちょっと一服」で罰金5万元とはつら過ぎる。愛煙家の皆さまはご用心を!