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高雄MRTスキャンダル、2審も陳哲男被告に無罪


ニュース 社会 作成日:2009年1月16日_記事番号:T00012884

高雄MRTスキャンダル、2審も陳哲男被告に無罪

 
 高雄市の都市交通システム(MRT)建設工事のタイ人労働者導入入札に関し、企業側から接待を受けて管理権獲得に便宜を図ったなどとして起訴され、1審で無罪となった陳哲男・元総統府副秘書長に対する控訴審で、高等法院高雄分院(高等裁判所高雄分所)は15日、証拠不十分として1審に続き無罪(求刑懲役8年)を言い渡した。16日付蘋果日報が報じた。

 陳被告に対する一連の容疑は、2005年8月に高雄市MRTの建設現場で働いていたタイ人労働者が、劣悪な生活条件に抗議して起こした暴動事件の捜査を通じて浮上した。検察は、タイ人労働者の管理契約を取得した華磐公司が、競争入札で落札できるよう航空券などを贈り、韓国済州島のカジノやタイで接待して働き掛け、陳被告がこれに応じたと認め起訴していた。

 しかし高等裁判所は2審でも1審と同様、陳被告が接待を受けたことは認めたものの、労働者導入政策を決定する職位にはなかったこと、および政策決定を行う政府関係者に圧力を掛けた跡もみられなかったことから、無罪判決を維持した。

 検察は上告するか検討中だ。