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雲林製鉄所計画に中止報道、台プラは「事実無根」


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年1月16日_記事番号:T00012898

雲林製鉄所計画に中止報道、台プラは「事実無根」

 
 16日付経済日報は、台塑集団(台湾プラスチックグループ)が、第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)第5期拡張計画で環境評価に認可を得ることを最優先するため、傘下の台塑鋼鉄が雲林県離島工業区で進める一貫製鉄所建設計画の見合わせを決定したと報じた。しかし台プラはワイズニュースの取材に対し、「報道は全く事実と異なる」と強く否定した。

 経済日報の報道によると、台プラは15日、経済部工業局に対し、製鉄所に使用する予定の用水および大気汚染物質排出量割当を、すべて第6ナフサ5期拡張用に回す意向を伝えたという。同紙では、これにより第6ナフサ5期計画推進に向け、水、土地、空気の問題が解決でき、春節(旧正月)明けには実質的に同計画をスタートできるが、同時に製鉄所建設計画の中止を宣言することになると報じた。

 台プラの雲林製鉄所建設計画は、総投資額1,300億台湾元(約3,500億円)、生産能力750万トンの予定で、今年6月までに第2段階の環境評価資料を提出するとしていた。しかし、同グループがベトナムでも大型製鉄所を建設することや、鉄鋼業への進出を強く望んでいた創業者の王永慶氏が昨年死去したことで、計画に見直しが行われるとの観測報道がたびたび出ていた。