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TSMC、プロモスから製造設備を購入【図】


ニュース 電子 作成日:2009年1月16日_記事番号:T00012910

TSMC、プロモスから製造設備を購入【図】

 
 台湾積体電路製造(TSMC)は15日、5億8,000万台湾元(約15億5,000万円)で茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)の保有する半導体製造設備を購入すると発表した。市場ではTSMCが、経営難に陥っているプロモス救済に乗り出すのではないかと注目を集めているが、TSMCは「以前から先進プロセス設備の購入を計画しており、今回は相互にメリットのある取引ができたため」とコメントするにとどめている。16日付経済日報が報じた。
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 今回プロモスが売却するのは、中部科学工業園区(中科)にある12インチウエハー工場の90ナノメートルプロセス設備で、同社が今後54ナノプロセスを導入すれば不要となるため、優先的に処分を決めたという。業者によると、TSMCは同設備を実際の価値よりも安く購入できたとしている。

 2月14日に総額110億元の転換社債が満期を迎え、現金の必要なプロモスは最近、力成科技(パワーテック・テクノロジー)に11億元、南茂科技(チップモス・テクノロジーズ)に4億元でテスト機器を売却するなど相次いで設備の処分を行っている。今回のTSMCへの設備売却も、プロモスに一時的な「恵みの雨」をもたらすことになるが、必要な額にはまだまだ距離がある。

 プロモスの曽邦助副総経理は、「現在あらゆる手段で資金の調達に努めている」と語った。