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作成日:2009年1月19日_記事番号:T00012918
「台湾民主紀念館」の文字額、再び「中正紀念堂」に
台北市の中正紀念堂の建物本館に掛けられている「台湾民主紀念館」の文字額が撤去され、再び「中正紀念堂」に戻されることになった。鄭瑞城教育部長が17日、前日の立法院での決議に基づいて掛け替えを行う考えを示した。18日付自由時報が伝えた。
中正紀念堂は、民進党政権時代の2007年5月に「台湾民主紀念館」に改称され、同年12月、本館の文字額は「台湾民主紀念館」に、正面楼門の文字は「大中至正」から「自由広場」へと掛け替えられた。しかし昨年8月、行政院会(閣議)で「台湾民主紀念館組織規定」の廃止と、「中正紀念堂管理処組織編成」の復活が決まり、「中正紀念堂」の名称に戻っていた。
馬英九総統は以前、文字額の掛け替えの是非を問う市民フォーラムの開催について発言していたが、鄭教育部長は「専門家による討議の結果、フォーラム開催は経費の無駄遣いと判断した」と語り、立法院の決議で掛け替えを決めたと説明した。
掛け替えの時期や予算については未定だが、中正紀念堂の曽坤地管理処長は、教育部の許可を受けた上で、歴史的建築物について定められた「文化資産保存法」の規定により行政院文化建設委員会(文建会)の審査を受けるとしている。