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作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012948
カジノ産業に就職チャンス、大学も専門コース設置
離島でのカジノ建設解禁を盛り込んだ「離島建設条例改正案」が12日、立法院で承認されたことを受け、早くもカジノ産業における就業チャンスが注目を浴びている。カジノ専門コースを開設する大学も増えており、ちょっとしたブームになりそうだ。
国立台湾科技大學(台北市)は、2007年末にカジノの修士コースを設置。08年度からは一般市民を対象としたカジノコースを開講しており、目下100人以上の受講者が、カジノの確率論や法律、産業分析、管理などを学んでいる。
国立高雄餐旅学院(高雄市)が3月6日から開講するカジノコースは、10日間(40時間)でカジノゲームのブラックジャックやバカラなどについて学ぶもの。コース修了後にその場で引き続き、カジノディーラーの国際ライセンス取得試験を受験することが可能だ。
私立の東呉大学(台北市)が3月1日から開講する「観光カジノ専攻の修士クラス」は、3学期間で45単位の取得が必要な本格的なコースで、カジノ産業における市場開発やマネーロンダリング防止などを学ぶ。
米ネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)が、台湾の亜洲観光博彩管理学苑と提携して開設したカジノコースも人気上々だ。2月18日からスタートの第1期クラスは、受講者50人のうち資産運用の専門家が4割を、客室乗務員など航空業界出身者が2割を占めているとか。
彼らが狙っているのは、今年年末と10年8月にカジノホテル2軒がオープンするシンガポールでの就業チャンス。3万件以上の雇用機会が創出され、カジノ管理は最低月給6万台湾元(約16万円)が約束されているという。