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生産能力過剰による損失計上、繰り延べ容認


ニュース その他分野 作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012950

生産能力過剰による損失計上、繰り延べ容認

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は19日、生産能力過剰によって生じた企業損失の計上を年末まで繰り延べることを認める方針を示した。20日付蘋果日報が伝えた。

 繰り延べ容認は今月10日に実施された「財務会計準則公報第23号」の規定に基づくもので、生産能力過剰による損失は四半期や半期ごとではなく、年末時点で一括計上することが認められる。

 金管会当局者は関係官庁と協議した結果、「過剰分の固定生産コストを各四半期の販売コストとして計上すれば、企業収益に影響する」として、生産能力過剰による損失は年末まで財務諸表には計上しなくてもよいとする判断を示した。

 今回の措置は損失計上時期を遅らせることで、四半期決算や中間決算の数字を見かけ上良く見せる効果がある。ただ、半導体業界の関係者は「四半期ごとでも年末の一括計上でも損失は計上しないわけにはいかない。差し引きの上で出てくる数字は一緒だ」と述べた。