ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾のソブリン格付け、「弱含み」に引き下げ【表】


ニュース その他分野 作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012952

台湾のソブリン格付け、「弱含み」に引き下げ【表】

  
 英信用格付け大手、フィッチ・レーティングスは19日、台湾の自国通貨建て長期発行体デフォルト格付け(=ソブリン格付け)を「AA」に据置き、同格付けのアウトルックを「安定的」から「弱含み」に引き下げた。2001年にフィッチが台湾に対する格付けを開始して以来、初めての引き下げで、財政赤字が域内総生産(GDP)に占める割合が2010年は3.3%と、今年の2.1%から大幅に悪化するという予測が引き下げの主因となった。20日付経済日報が報じた。
 
T000129521

 
 フィッチでは、「台湾は財政赤字が拡大している。経済成長は芳しくなく、輸出が衰退、内需も不振で一連の減税措置は歳入に影響を及ぼす」と分析し、「今後12~18カ月の間に経済および財政赤字が改善しなければ、格付けはさらに下がる可能性がある」との見方を示した。

 このほかフィッチは、台湾の外貨建て短期格付けを「F1」、同アウトルックを「安定的」、カントリーシーリング格付けを「AA」にそれぞれ据え置いた。

 フィッチは昨年末、台湾の09年の経済成長率をマイナス1.7%と予測していたが、今回これをマイナス2.1%と下げ幅を拡大した。経常黒字の対GDP比も今年は世界的な景気低迷の影響を受け、昨年の5.4%から2.8%まで縮小すると予測した。