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建設
作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012958
台北市の高級住宅、19〜25%値下がり
昨年は一時、坪単価200万台湾元(約540万円)で過去最高価格を更新した台北市の高級住宅の予約販売市場だが、いまや値下がり傾向に歯止めがかからず、代表的な4物件では発売時の価格から平均19~25%も下落している。住宅専門誌「住展雑誌」の最新調査として20日付工商時報が報じた。
台北市高級マンションの2大指標の1つ、太子建設開発(プリンス・ハウジング&デベロップメント)の「台北信義」(信義計画区)は、当初の販売価格は1坪160万元に設定されていたが、実際の成約価格は1坪110万~150万となっている。一方、中泰賓館(マンダリーナ・クラウン・ホテル)を改装した達欣開発の「文華苑」(松山区)も、販売価格1坪200万元のところが、1坪150万元まで25%も下落している。
さらに、大陸工程(コンチネンタル・エンジニアリング、CEC)は「謙華」(信義区)を1坪120万元で売り出したが売れ行きが伸びず、近く1坪95万元に引き下げる予定だ。桓鉅建設の「墨香明水」(中山区)も、昨年9月の販売開始時は1坪93万元だったが、1坪74万元まで下げられる見通しだ。
倪子仁・住展雑誌研発長は、マンション発売時は高価格に設定されるのが普通だが、台北市高級住宅での値崩れは、一般の住宅市場にまで影響を与えると指摘した。