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華碩、グループ化計画を発表


ニュース 電子 作成日:2007年7月3日_記事番号:T00001296

華碩、グループ化計画を発表

 華碩電脳(ASUS)の施崇棠董事長は2日、同社のグループ化計画の詳細を発表した。来年1月1日、華碩の子会社として「和碩聯合科技」と「永碩聯合国際」を新設し、和碩はパソコン関連のOEM(相手先ブランドによる生産)、永碩はフレームモジュールおよび非パソコン製品のOEMを担当する一方、華碩は自社ブランド製品に特化する。

 台湾のIT(情報技術)大手企業で、グループ化を実施するのは、宏碁(エイサー)、明基電通(BenQ)の両グループに続いて3社目。華碩の現在の資産総額は1,400億台湾元で、これを新設2社820億元、華碩580億元で分けることになる。両社とも董事長に童子賢華碩副董事長が就任する。

 華碩の今年の予想売上高は7,500億~8,000億元で、分割後は単体で2,500億元程度に減少する見通しだ。和碩は傘下に華?科技(アスロック)、景碩科技(キンサス・インターコネクト・テクノロジー)、威碩電脳を収め、売上高は3,000~3,500億元、永碩は傘下に凱碩科技(キャッスルネット)を持ち、売上高は1,500億~2,000億元が見込まれる。
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 3日付経済日報によると、和碩は当面ノートパソコンを中心にOEMを行っていくが、売上高3,500億元規模は英業達(インベンテック)や緯創資通(ウィストロン)と同等で、鴻海精密工業の1兆2,000億元や、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)の5,000億元、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の4,000億元には及ばない。このため経済日報は、「IT製品のOEMで上位5社には入るものの、厳しい競争圧力にさらされることになる」と報じた。

 華碩は現在、ブランド製品で利益の7割を計上しており、今年は利益250億元のうち180億元を占めるとみられる。このため、業界では分社後の華碩の展望は明るいとみている。