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作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012966
液晶パネルの世界出荷枚数、12月は大幅22%減
韓国のパネル市場調査機関、ディスプレイバンクが実施した最新の液晶パネル出荷量調査によると、昨年12月の世界総出荷枚数は2,720万枚で前年同月比マイナス22.5%の大幅な減少となった。ただブランドメーカーが中国における春節(旧正月)シーズン向けの発注を、稼働日数が少ない1月から12月に早めたことから、減少幅は予測されたほど拡大しなかった。20日付工商時報が報じた。
同調査によると、パネル各社の昨年12月の売上高は合計29億米ドルとなり、2005年3月以来最低となった。同月売上高の減少幅は、前月比で平均24.7%、前年同月比では59.7%に上った。
一方、08年通年のパネル総出荷枚数は4億3,800万枚で前年比11.3%増となったが、過去3年で最低の成長率だった。出荷枚数シェアは台湾メーカーが44%を占め、韓国メーカーの43%をわずかにリードした。
ディスプレイバンクによると、昨年は世界的な景気低迷を受けて供給過剰となり、下半期に出荷枚数が急激に下降した。上半期と下半期の出荷比率は例年、ほぼ4対6という数値を示してきたが、今年は52対48と逆転した。
需要低下を受けて相次いで減産を実施した台湾メーカーは、通年の売上高シェアを約40%まで下げた一方、韓国メーカーは46%を維持した。