ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

南亜科技、12インチ工場建設を延期


ニュース 電子 作成日:2009年1月20日_記事番号:T00012973

南亜科技、12インチ工場建設を延期

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAMメーカー、南亜科技は、市場低迷を受けて台北県で予定していた2基目の12インチウエハー工場の建設延期を決定した。呉嘉昭董事長は、景気が好転した段階で直ちに建設に取り掛かるとしている。20日付工商時報が伝えた。

 同工場の総工費は1,000億台湾元(約2,700億円)で、南亜科技は昨年11月に台北県政府から建設認可を得た。しかし、DRAM市場の急激な悪化による損失増大に加え、提携パートナーが独キマンダから米マイクロンに変更となったことで工場新設に手が回らず、認可の公文は未受領となっていた。認可取得から3カ月の受領期限が迫っていることを受け19日、周錫瑋台北県長らに対して建設延期の説明が行われた。

 南亜科技は現在、2006年に620億元をかけ建設した1基目の12インチ工場で月間3万枚を生産している。ただ、景気低迷を受けて08年の売上高は363億元と、07年の751億元の半分以下となった。なお、台プラグループの王文淵総裁は21日に馬英九総統と会談し、業界の救済策について意見交換を行う。