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台湾海峡のミサイル撤去、「今後の情勢次第」=中国国防部【図】


ニュース 政治 作成日:2009年1月21日_記事番号:T00012982

台湾海峡のミサイル撤去、「今後の情勢次第」=中国国防部【図】

 
 中国は20日、国防白書「2008年中国の国防」を初めて記者会見形式で発表し、その中で中国国防部新聞事務局の胡昌明局長は、中台関係について「改善と発展がみられた」と特に強調した上で、台湾海峡沿岸に中国が配備しているミサイルの撤去に関して「いつ調整を行うかは今後の情勢を見て決める」とコメントした。同ミサイル問題について中国の政府関係者が具体的に言及したのは初めて。21日付蘋果日報が報じた。
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 中国側の発言に対し、台湾の池玉蘭・国防部軍事報道官は肯定的な見方を示したものの、「台湾を標的とした中国側のミサイルはすべて機動部隊に属しており、沿岸からのミサイル撤去に大きな実質的意義はない」と指摘し、「今後も万全の軍事的準備に努める」と語った。

 また中国国防部の胡局長は、中台相互の軍事的信頼を築く上での条件を模索することを呼び掛けたが、これについて南京大学台湾研究所の劉相平副所長は、「依然双方の国家認識には隔たりが大きいため、国際的な安全会議やフォーラムなどを通じて徐々に信頼を深め、軍事関係者の正式な相互訪問などの交流につなげるのが望ましい」と指摘している。