ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

チップモスが5,700万ドル回収不能か、スパンション経営危機


ニュース 電子 作成日:2009年1月22日_記事番号:T00013031

チップモスが5,700万ドル回収不能か、スパンション経営危機

 
 NOR型フラッシュメモリー世界最大手、スパンションが先日、財務危機で他社との合併や事業売却の計画を明らかにしたことから、域内の半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)メーカーに悪影響が出そうだ。中でもスパンションからの受注が売上高の3割を占める南茂科技(チップモス・テクノロジーズ)では、回収不能な売掛金が5,700万米ドルに上る恐れがある。22日付経済日報が報じた。

 チップモスによると、スパンションに対する売掛金5,700万米ドルのうち、1,800万米ドルが支払期限が過ぎているが未収となっている。同社は19日に両社の提携契約を打ち切る通知を出しており、台湾の民法に従い、チップモスの工場にあるスパンションの在庫や関連設備などの仮差押手続きを取ったという。

 一方、力成科技(パワーテック・テクノロジー)と京元電子(KYEC)は21日、スパンションとは提携関係になく、回収不能な売掛金は発生しないと強調した。スパンションと中国蘇州での合弁工場設立を計画している日月光半導体(ASE)は、両社で協議中だと表明、提携を打ち切る考えはないようだ。