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作成日:2009年1月23日_記事番号:T00013045
昨年12月の卸売・小売・飲食業界、過去最悪16%減収
経済部統計処が22日発表した、2008年12月の卸売・小売・飲食業界全体の売上高は、前年同月比16.34%減の8,978億台湾元(約2兆3,800億円)で、年成長率は過去最悪のマイナス幅となった。前月比では1.55%減だった。通年の売上高でも、前年比2.16%増の12兆1,792億元と、IT(情報技術)バブル崩壊の影響を受けた2002年以来最低の伸び率だった。23日付工商時報が報じた。
統計処は、世界的な景気低迷を背景に内需不振が続いていると指摘。今月18日に配布が始まった3,600元分の消費券による経済効果が消費回復となって表れることが期待されるが、今年上半期の卸売・小売・飲食業界への影響は、2月の統計で明らかになるとの見方を示した。
小売業、9.8%の減収
個人消費の最も代表的な指標となる小売業の08年12月の売上高は、前月比2.95%増、前年同月比9.81%減の2,664億元だった。テレビショッピングやオンラインショッピングなどの無店舗販売は前月比17.27%増、前年同月比0.57%増の81億元と成長がみられたが、▽自動車・自動車部品▽家電▽百貨店・スーパーマーケットなどの総合小売業──をはじめ、ほぼ全業種で前年比マイナス成長となった。
なお、小売業の08年通年の売上高は、前年比1.47%減の3兆2,254億元で、02年以来初めてマイナス成長に転じた。
一方、卸売業の昨年12月売上高は、前月比3.69%減、前年同月比19.23%減の6,051億元で、通年では前年比3.60%増の8兆6,281億元だった。飲食業は昨年12月、前月比5.41%増、前年同月比8.07%減の263億元で、通年では前年比1.73%増の3,257億元だった。