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作成日:2009年2月2日_記事番号:T00013075
高雄の百貨店業界、競争が激化
高雄市でこれまで売上高首位を守ってきた漢神百貨店と、台湾全土で店舗を展開する大手百貨店とのシェア争いが激化している。2日付経済日報が報じた。
漢神百貨の本館の2008年売上高は、87億台湾元(約230億円)で首位だったが、100億元を超えた前年より13.5%減少した。昨年7月にオープンした漢神巨蛋購物広場(漢神アリーナ)の売上高は34億元で、高雄市内では漢神本館に次ぐ2位だった。
高雄市の百貨店全体の08年売上高規模は、前年比7%増の239億元だった。上位9店のうち成長がみられたのは高雄大遠百購物中心のみで、高雄の都市交通システム(MRT)開通を契機に若年層の顧客取り込みに成功した。
新光三越百貨の高雄での08年売上高は27億元で、遠東百貨の高雄大遠百購物中心と同水準だった。現在、左営区での新規店舗のオープン準備を進めている。
大統集団は傘下の大統百貨和平店に加え、昨年11月に高級百貨店、大立精品館(TALEE Plaza)をオープンさせたが、
昨年の減収幅は最も大きかった。
07年にオープンした統一阪急百貨店や統一夢時代(ドリームモール)も、昨年は当初の業績見込みには及ばなかったものの、統一集団の強力な後ろ盾の下、商品戦略の調整などで巻き返しを図っている。