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生保各社、準備金方式で為替リスク回避提案


ニュース 金融 作成日:2009年2月3日_記事番号:T00013102

生保各社、準備金方式で為替リスク回避提案

 
 生保業界団体の中華民国人寿保険商業同業公会は、為替リスクヘッジに投入する多額の資金が経営を圧迫する事態を防ぐため、為替ヘッジ契約の代わりに「外国為替準備金」を積み立てる形式でリスク回避を図ることを、行政院金融監督管理委員会(金管会)に提案した。3日付工商時報が報じた。

 保険業界では、台湾元の為替レートは長期的には安定しており、取り崩した準備金は事後に回収できるとし、準備金方式の導入で年間数百億台湾元に上る為替ヘッジ費用を節約できるとした。

 同公会は準備金で引き当て処理を行えば、決算に為替差損を計上する必要がなくなり、経営安定につながると主張している。

 同公会はまた、現在生保会社が積み立てている約1,000億元(約2,650億円)の重大事故準備金、危険変動準備金を外国為替準備金の財源に転用でき、新たな準備金積み立てによる財務上の影響も少ないと指摘した。

 金管会の陳冲主任委員は「提案内容は不可能なものではなく、実現可能性について検討したい。会計士や学識者の意見を尊重する」と述べた。