ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

弁当盗み食いされ通報、警官もびっくり


ニュース 社会 作成日:2009年2月4日_記事番号:T00013125

弁当盗み食いされ通報、警官もびっくり

 
 台北市在住の竺さん(45)は、春節(旧正月)の1月26日、自宅で準備した正月料理を弁当箱に詰め、市立聯合医院仁愛院区に入院中の父親を見舞いに訪れた。お昼時だったが、父親がまだ空腹でなかったため、竺さんは弁当箱を病棟10階の炊事場にある弁当蒸し器の中に入れ、保温しておくことにした。

 午後2時ごろ、竺さんは蒸し器から弁当箱を取り出し、いざ父親に食べさせようと蓋を開けて驚いた。なんと弁当の中身が一口盗み食いされているではないか!食べられてしまったおかずの部分には、新たにギョーザが2つ詰められていた。

 これを見た竺さんは、「患者の弁当まで盗み食いされてしまうなんて」と激怒。病院側の管理不行き届きだと苦情を訴え、警察に通報した。確かに、病棟の炊事場は誰でも出入りができる共同スペースであり、弁当に毒を盛ることも簡単だが…。

 竺さんの通報を受けて到着した警察官は、「恐らくほかの患者の家族が、弁当箱がよく似ていて取り間違えたのだろう。弁当を一口食べて間違えたことに気付き、お詫びにギョーザを入れて『弁償』したに違いない」と推測した。

 ところが、怒りの収まらぬ竺さんは、指紋鑑定で犯人を探し出すと言い張って譲らない。しかし、指紋を採取すれば、弁当は食べられなくなってしまう。

 そのとき、竺さんの長兄が病院に到着。事の次第を知り、弁当一口ぐらいで通報するなんて、と弟を叱責。警官と病院側に謝罪し、要求を取り下げたという。

 ちなみに、警察官が証拠物件を刑事鑑識センターに送ってDNAや指紋を採取し、鑑定を行った場合、人件費を除く材料費だけでも4,000台湾元(約1万600円)かかるというから、高い弁当代になるところだったわけだ。