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台湾高鉄の融資条件見直し、3年利払い免除か


ニュース 運輸 作成日:2009年2月6日_記事番号:T00013198

台湾高鉄の融資条件見直し、3年利払い免除か

 
 台湾高速鉄路(高鉄)の債権銀行団を率いる台湾銀行はこのほど、総額3,083億台湾元(約8,400億円)に上る「第1協調融資」の一部について、2012年までの3年間の利払いを免除する方向性を打ち出した。6日付工商時報が伝えた。

 債権銀行団は昨年9月、市場金利より割高な金利が適用されていた一部融資(390億元)の金利引き下げに応じることを決定している。

 台銀はまず、政府系銀行の意見を取りまとめた上で、民間銀行に理解を求めていく方針だ。台銀の構想は、対象となる融資のうち2,500億元前後について利払いを免除するもので、残る600億元については所定の利払いを求めるとしている。

 中央銀行の利下げにより、高鉄に対する融資の平均金利は既に年2.4%まで低下しており、3年間の利払い免除が決まれば、債権銀行団の金利収入は年間60億元減少すると見込まれる。経営環境が悪化している銀行にとっては打撃が大きく、民間銀行の理解が得られる可能性は低い。このため、利払い免除は政府系銀行の債権に限られるとの悲観的な観測も出ている。