ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

住宅ローン金利、リスク増大で上昇傾向


ニュース 金融 作成日:2009年2月6日_記事番号:T00013199

住宅ローン金利、リスク増大で上昇傾向

 
 住宅ローン金利が最近、失業率上昇などで貸し倒れリスクが増大していることを受け、市場金利とは逆に上昇傾向を示している。市中銀行では新規の住宅ローン顧客に対する貸出金利を0.2~0.5%、中には0.9%引き上げるところも出始めている。6日付経済日報が伝えた。

 住宅ローン金利上昇の背景には、銀行の預貸金利差が縮小していることも挙げられる。市場金利の低下で定期預金金利は低下したが、普通預金金利はそれほど下がっておらず、銀行の預貸金利差は過去2年間で1.2%も縮小した。銀行側としては住宅ローンの収益性が急速に低下しているため、金利引き上げに踏み切らざるを得ない事情がある。

 これまでに永豊銀、中国信託商銀、台湾中小企業銀が新規住宅ローン顧客に対する貸出金利を引き上げ、土地銀、合作金庫銀も引き上げに向けた検討に入った。

 住宅ローン金利は2年目までが政策的に低く抑制されており、現在1.6~1.7%にまで低下している。金利引き上げの対象は3年目以降が中心だ。業界関係者は「長期金利がいつまでも現在の低水準にとどまることはあり得ない」とし、金利引き上げは長期的な損失を避けるためにやむを得ないと強調している。