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「石化景気の回復早まる」=李志村・台塑董事長【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2009年2月9日_記事番号:T00013233

「石化景気の回復早まる」=李志村・台塑董事長【表】

 
 石油化学業界の景気予測に定評のある台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)の李志村董事長は、全世界で生産ライン停止や工場閉鎖の発表が相次ぐ中、「世界のエチレン生産能力が全体の1割、400万トン減少すれば、供給過剰問題が解消され、景気の回復時期が早まる」との見方を示した。李董事長は昨年8月に、生産能力の1割減少で、景気回復にかかる時間が2年から、半年~1年まで短縮されると予測を示している。市場では、既に150万~180万トンの削減が確定しており、今後さらに生産能力の削減措置が拡大すれば、第3四半期には景気は好転するとみられている。9日付蘋果日報が報じた。
 
T000132331

 
 独BASFは昨年の金融危機発生後、世界の生産能力の約25%を縮小、世界3位の米ダウ・ケミカルも昨年末、20工場の閉鎖を発表した。李董事長は、米国ではエチレン供給量77万トンの削減措置が明らかになっている上、日本でも今後、政府主導で老巧化した工場の閉鎖が進むとし、2度目の工場閉鎖の波が起こっていると指摘した。