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HTC、「売上高はQ1が底」


ニュース 電子 作成日:2009年2月9日_記事番号:T00013241

HTC、「売上高はQ1が底」

 
 宏達国際電子(HTC)は6日、今年第1四半期の売上高が前期比約30%減、前年同期とほぼ同水準の330億台湾元(約900億円)前後になるとの見通しを示した。また同社は予定より前倒しし、2月16日からスペイン・バルセロナで開かれるモバイル関連製品展示会「Mobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)2009」で新製品を発表することを決定した。鄭慧明同社財務長は、「売上高は第1四半期が底となり、第2四半期より成長に転じ、今年通年では2けたの年成長率となる」と予測した。7日付工商時報が報じた。

 HTCの第1四半期の売上高予測は、証券会社予測とほぼ同水準となった。一方、営業経費率は、市場予測を上回る15%と予測しており、これにより利益が市場予測を下回る見通しだ。

 鄭財務長によると、受託生産比率の上昇が利益率低下の要因となっている。今年は製品構成を見直し、ODM(相手先ブランドで設計から製造までを担当)、および検索世界最大手グーグルの主導で開発した新OS(基本ソフト)「アンドロイド」搭載のスマートフォン「G1」の売上高比率を引き下げるという考えを示した。

 なお、HTCは同日、「今年は株主に対し、少なくとも200億元の現金配当を行う」と宣言した。配当率に換算すると8.12%に達する。