ＩＣ設計の聯発科技（メディアテック）は６日、業績説明会を開き、今年第１四半期の売上高は８～16％の減少が見込まれるとの見通しを明らかにした。ただ、携帯電話用チップは中国からの受注が堅調で、業績を下支えしている。７日付工商時報が伝えた。
同社の謝清江総経理は「第１四半期は世界的に景気が低迷し、各生産ラインとも稼働率が落ちたが、携帯電話用チップは中国国内ブランドからの受注増で出荷状況は相対的に良かった」と指摘した。
謝総経理はまた、中国政府が農村への家電普及を目指し実施している「家電下郷」プロジェクトにより、内陸部の小規模都市で携帯電話に対する需要が非常に旺盛だとして、同プロジェクトが需要喚起に効果を果たしているとの認識を示した。
メディアテックによると、同社の昨年の携帯電話用チップ出荷量は２億2,000万個に達し、前年の１億5,000万個に比べ47％増加。今年もさらに伸びると見込んでいる。同社の携帯電話チップは中国で25％のシェアを占めているという。
