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やっぱり出た「ニセ消費券」、偽造グループがお縄に


ニュース 社会 作成日:2009年2月10日_記事番号:T00013253

やっぱり出た「ニセ消費券」、偽造グループがお縄に


 
 景気対策で発行され、予想以上の消費効果をもたらしている台湾初の消費券。予測されていた通りというべきか、偽造消費券も出回り、このほど偽造グループが逮捕された。
 
 台南県警察局新化分局は9日、消費券偽造グループを摘発し、額面500台湾元(約1,360円)のニセ消費券60枚や偽造に使用されたカラープリンター、ディスクなどを押収した。
 
 主犯は、偽造文書や詐欺の前科を持つ黄勝吉容疑者(37)。数カ月前に出所したばかりの黄容疑者は、友人の葉智雄容疑者(41)に、彼の親せきの孫啓浩容疑者(34)が一流の偽造技術を持つと聞き、消費券の偽造を思い付いたという。
 
 黄容疑者は偽造用の印刷設備を購入するため9万元を借り、孫容疑者に消費券偽造を依頼した。
 
 ところが、孫容疑者はスキャナーでスキャンした消費券の図案を製図ソフトで修正し、6色のカラーインクジェットプリンターでA4版用紙に印刷しただけ。出来上がった偽消費券は表面がツルツルして凹凸(おうとつ)がなく、色も薄く、いかにも偽物らしい粗雑なつくりだった。
 
 しかし、黄容疑者はこれを葉容疑者と以前酒場で知り合った大学生、朱泓碩容疑者(19)に販売。朱容疑者は500元分の偽消費券6枚を関係者の李少年(17)に渡し、李少年は2日、500元分の偽消費券2枚を使い、ゲーム仲間の呉さんからオンラインゲーム「天堂」のポイントカード1,200元分を購入した。
 
 呉さんは後になって受け取った消費券の偽造に気付き、通報していたが、そうとは知らない李少年は8日、再び偽消費券を使おうとしたところ、現場に潜伏していた警察に逮捕された。
 
 そこから足がつき、芋づる式にお縄となった黄容疑者は、孫容疑者の偽造技術に文句たらたら。孫容疑者は半年前に父親が交通事故で半身不随になり、介護に月々4万元以上かかることから、悪事に加担したという。