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1月の輸出44%減、過去最悪の下落幅を更新【図】


ニュース その他分野 作成日:2009年2月10日_記事番号:T00013258

1月の輸出44%減、過去最悪の下落幅を更新【図】

 
 春節(旧正月)によって税関の実質稼動日が17日間だった1月の輸出総額は、前年同月比44.1%減の123億7,200万米ドルで、下落幅は過去最悪だった2008年12月の41.9%減からさらに拡大した。また、輸出の3割を占める中国向けも58.6%減と過去最悪となった。財政部の9日発表の貿易統計を基に、10日付工商時報などが報じた。
 
 製品別でも輸出の24%を占める電子製品で45.3%減だったほか、▽光学器材、73.6%減▽電機製品、62.3%減▽基本金属およびその製品、43.6%減──で、これらの項目すべてが過去最悪の下げ幅を記録した。
 
 この結果について財政部の林麗貞統計処長は、季節的要因(春節)を取り除いた1月23日までのデータであれば、輸出総額は34.9%減であり、12月の4割減よりわずかに回復していると強調した。ただ、景気が底を打ったかどうかは、今後2~3カ月の観察が必要だとしている。
  
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 一方、輸入総額は前年同月比56.5%減の89億7,000万米ドルで、下落幅はやはり過去最悪となった。特に半導体設備などの輸入が激減したため、電子製品設備が59.5%減と目立った下落をみせた。
 
 輸入の下落幅が拡大していることについて、大和総研の劉憶如首席経済顧問は「輸出の低迷を内需で補うことができない状況で、経済に与えるダメージは大きい」と懸念を示した。