ニュース 運輸 作成日:2009年2月10日_記事番号:T00013259
海運20~30社で構成するIADA(アジア域内協議協定)は、2月末にバンコクで開かれる会議で、アジア航路の3月16日からの運賃値上げを決定する見通しとなった。アジア航路ではこれまで台湾~香港、台湾~上海航路の下落率が最も大きく、値上げが実現すれば万海航運(ワンハイラインズ)や長栄海運(エバーグリーン・マリン)、陽明海運(ヤンミンライン)などの域内海運各社が恩恵を受ける見込みだ。10日付経済日報が伝えた。
業界関係者によると、現在の運賃では1TEU(20フィートコンテナ換算)当たり少なくとも50米ドル以上の損失を出す水準だという。このため、IADA内では20フィートコンテナで50~100米ドル、40フィートコンテナで100~200米ドル値上げすることで既に合意に達しているとしている。
ヤンミンラインのアジア航路の貨物取扱量は全体の2割に当たる100万TEU程度で、値上げ後には月間500万米ドルの増収が期待される。同航路の比率はエバーグリーンで24%、ワンハイは85%に達しており特に大きな恩恵を受けるもようだ。
このほか、4月には欧州航路の運賃値上げも期待されている。アジア~米国航路のコンテナ運賃決定組織、太平洋航路西航安定化協定(WTSA)も5月の会議開催時に値上げを予定しており、下半期の海運景気の好転が期待されている。
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