ニュース
電子
作成日:2009年2月11日_記事番号:T00013311
UMCの昨年Q4赤字、過去最悪の235億元
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)の10日発表によると、昨年第4四半期の純損失は235億1,000万台湾元(約625億円)、通年では223億2,000万元で、ともに過去最悪の赤字額となった。一方、孫世偉執行長(CEO)は、今年第1四半期が景気の谷底となるという予測を示した。11日付工商時報が報じた。
昨年第4四半期の赤字は、新会計制度に基づく金融資産や在庫の減損処理などで、本業以外の損失217億8,000万元を計上したことが響いた。連結売上高は、前期比25.1%減、前年同期比32.9%減の185億4,000万元で、粗利益率は前期より7.4ポイント下落の10.2%となった。8インチウエハー換算での出荷枚数は56万7,000枚で、設備稼働率は前期の79%から48%まで下がった。昨年通年の売上高は925億3,000万元だった。
孫執行長によると、今年第1四半期の出荷枚数は前期より40~42%減少する見込み。コスト管理の徹底で、営業利益の損益分岐点を設備稼働率60%まで引き下げられると指摘したが、同期の設備稼働率は約30%まで落ち込む予測だ。
今年1月の売上高は、前月比31.6%減、前年同月比61.62%減の31億5,300万元で、過去9年で最低だった。