ニュース
社会
作成日:2009年2月12日_記事番号:T00013315
大気汚染改善、省エネ・温暖化対策が奏功

行政院環境保護署が11日に発表した台湾全土の大気汚染観測結果によると、2008年は大気汚染指数(PSI)が100以上の「不健康(Unhealthy)」の日の比率が2.87%と、ここ5年来の最低を記録し、大気汚染が改善されつつあることが明らかになった。
PSIが100以上の日数は、06年の3.71%から07年には3.67%へと減少しており、08年にはさらに2.87%と前年比で22%も下落。汚染物質のオゾンも改善がみられ、07年の2.97%から08年には1.77%と40%も顕著に下落した。
環境保護署によると、台湾全土の7観測区域のうち、大気汚染が最も少ないのは花蓮・台東および宜蘭区域。両区域では、PSIが100以上の日数は07、08年ともにゼロで、台湾東部の空気がきれいなことが証明された。その他の5区域も大気汚染の状況は前年より大幅に改善した。
大気汚染が深刻な高雄・屏東区域でも、PSIが100以上の日数は5.9%と、07年の8.6%から31%も下落。観測が始まった94年以来の低い数値となった。
また、中部区域は07年の3.5%から08年は2.5%に、新竹・苗栗区域は07年の1.1%から08年は0.8%へと改善した。
北部区域では1.7%と、07年の2.0%から15%下落。雲林・嘉義・台南区域は、07年の4.5%が08年は4.4%になったが、大気汚染状況の改善の度合いは最も小さかった。
環境保護署はこの観測結果について、大気汚染源の管理のため、各種の規制策や防止措置を積極的に推進したことが好結果を招いたと分析。市民が省エネルギーや二酸化炭素(CO2)排出量の削減に協力したことも功を奏したと指摘している。