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壱伝媒がテレビ参入、トップに馬総統側近の金溥聡氏


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年2月12日_記事番号:T00013327

壱伝媒がテレビ参入、トップに馬総統側近の金溥聡氏

 
 香港系大手メディアの壱伝媒集団(ネクスト・メディア)の黎智英(ジミー・ライ)主席は、同社が発行する週刊誌「壱週刊」最新号で、台湾でのテレビ事業参入を目指していることを明らかにした。12日付自由時報が伝えた。

 テレビ事業を率いる行政総裁には、馬英九総統のブレーンとして知られる金溥聡・元台北市副市長が就任するという。

 壱伝媒は今後、台湾で既存のチャンネルを買収し、テレビ事業に参入する方針だ。黎主席は「おそらく2局を買収し、年末か来年初めには放送を開始したい」と述べた。また、金氏については、「メディアを熟知し、管理能力も高い。台湾テレビ界に新風を巻き起こすはずだ」と語った。

 一方、中央社電によると、黎主席は既存テレビ局の買収が価格面で折り合わなければ、独自にテレビ局を立ち上げることもあり得ることを明らかにした。

 金氏がテレビ事業のトップに就任することで、一部では新しいテレビ局が馬総統寄りのスタンスを取るのではないかとの見方も出ている。野党寄りの自由時報は、金氏のメディア入りを次期総統選に向けた布石だと分析した。同紙は背景として、国民党を支持する政治評論家らからも政権批判が飛び出すなどして、馬英九政権が危機感を強めている点を挙げた。