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SPILがQ1見通し示さず、「不確定要素が充満」


ニュース 電子 作成日:2009年2月12日_記事番号:T00013339

SPILがQ1見通し示さず、「不確定要素が充満」

 
 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)大手の矽品精密工業(SPIL)は11日、業績説明会を開いたが、「不確定要素に満ちている」として第1四半期の予測を示さなかった。これは同社が業績説明会を開始して以来初めてという異例のケースで、現在の景気見通しの悪さをうかがわせた。ただ、第1四半期の生産能力利用率については前期の65~70%から45%まで低下するとし、証券会社予測の30%までは落ち込まないとの見通しを示した。12日付工商時報などが報じた。
 
 正確な景気予測を示すことで証券界でもその発言が指標とされている林文伯同社董事長は、「上半期は受注が不安定で、さらに世界経済の不調で失業人口が激増していることが、3C(コンピュータ、通信、家電)製品の消費力にどの程度影響を与えるか不明だ」として、これまでの「上半期は低迷が続き、下半期から徐々に回復」との見方を繰り返した。
 
 また同社は、昨年第4四半期の売上高が前期比27.8%減の124億4,900万台湾元(約330億円)で、純損失が10億3,400万元となったと発表した。本業では黒字を維持したが、新たに導入された財務会計準則公報第34号に基づく減損処理が影響して赤字に転じた。