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台北市大安区の立委補選、泛藍が分裂


ニュース 政治 作成日:2009年2月13日_記事番号:T00013351

台北市大安区の立委補選、泛藍が分裂

 
 国民党の李慶安・元立法委員が米国との二重国籍問題で辞職したことに伴って行われる台北市大安区の立法委員補欠選挙で、統一派政党、新党の推薦する紅党主席の姚立明氏が12日、立候補を表明した。与党国民党を中心に反独立の台湾の現状維持、または最終的な中国との統一を目指す「泛藍」陣営からは、国民党の蒋乃辛台北市議の立候補が決まっており、泛藍支持層の有権者の票が割れることが懸念されている。13日付聯合報が伝えた。
 
 紅党と新党は、2008年の立法委員選挙の比例代表で、国民党が泛藍支持層の票の集中を呼び掛けたため、得票率はそれぞれ1%未満、4%弱となり、ともに議席を獲得できなかった。新党の郁慕明主席は「(辞職議員を出した)国民党には立候補者を立てる資格はない」、「蒋氏が当選して市議を辞職すれば台北市議会での国民党議席を減らすことになる」として、国民党支持者に対し姚氏に投票するよう呼び掛け、立法院での議席回復を狙う構えだ。
 
 国民党側は、姚氏がまだ国民党籍を保有していることが発覚したとして、立候補の撤回を求める
ことも辞さないとしている。
 
 立法院補選の投票日は3月28日。これまで蒋氏と民進党の周柏雅台北市議が立候補の届け出を済ませている。また、緑党の温炳原前秘書長、無党団結聯盟の陳源奇主席、無所属の劉義釣・仏光大学教授が立候補を表明している。