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作成日:2009年2月17日_記事番号:T00013414
08年総統選での企業献金、トップは遠東集団
昨年3月の台湾総統選に立候補した与野党候補の政治献金リストが16日明らかになり、100万台湾元(約267万円)以上の献金は、当選した国民党の馬英九候補陣営で146件、落選した民進党の謝長廷候補陣営で96件だった。17日付聯合報が伝えた。
監察院が明らかにした資料によると、遠東集団が両陣営いずれにも献金を行い、総額は6,200万元と最多だった。内訳は馬陣営が4,400万元、謝陣営が1,800万元だった。これに対し、台塑集団(台湾プラスチックグループ)は馬陣営だけに1400万元を献金し、民進党との微妙な関係が浮き彫りとなった。対照的に元大集団は謝候補にだけ600万元を献金した。
企業による特定候補への献金は年間100万元までとされているが、実際にはグループ企業の名義などで、多額の献金が行われている。
両陣営の政治献金報告件数は馬陣営が3万件余り、謝陣営が9,000件余り。このうち馬陣営は個人献金が約1億2,000万元、企業献金が約2億2,000万元、国民党本体による献金も2億5,000万元あった。
これに対し、謝陣営は個人献金と企業献金がいずれも約1億7,000万元、民進党による献金が3,000万元で、個人献金では馬陣営を上回った。
この結果、政治献金による収入額は、馬陣営が約6億7,000万元、謝陣営が約4億元だった。