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作成日:2009年2月17日_記事番号:T00013428
TPVのモニター受託、サムスンから受注停止か
これまで韓国サムスン電子から液晶モニターの生産を受託していた冠捷科技(TPVテクノロジー)が同サプライチェーンから外れたとの観測が出ている。事実とすれば、今年サムスンのモニター生産を受託する台湾メーカーは、鴻海集団傘下の群創光電(イノルックス・ディスプレイ)ただ1社となる。群創では今年、モニターの出荷台数を昨年と同水準の約3,100万台と見込んでいる。17日付工商時報が報じた。
TPVは、自社ブランドのモニター出荷台数でも昨年第4四半期、第3四半期の205万台から155万台に大幅減少、世界シェアも4.8%から4%に後退、厳しい状況に陥っている。
市場調査会社、ディスプレイサーチによると昨年第4四半期、世界の液晶モニター出荷台数は第3四半期の4,280万台から3,870万台に減少したが、群創にとって第5の顧客となってるサムスンは、640万台から620万台と減少幅が小さく、世界シェアを15%から16%に拡大した。
また、群創のモニター出荷全体の20%を占める最大顧客のヒューレット・パッカード(HP)や同19%を占める宏碁(エイサー)など、群創のその他大口顧客のダメージも比較的小さなものとなっている。