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CECA草案完成、ASEANに対抗


ニュース その他分野 作成日:2009年2月18日_記事番号:T00013444

CECA草案完成、ASEANに対抗


 経済部幹部は17日、中国との総合的経済協定(CECA)の草案が完成し、行政院に報告したことを明らかにした。経済部は中国とCECAの枠組み協定を締結した上で、アーリー・ハーベスト(一部品目の早期関税引き下げ)措置を導入する一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)が受けるゼロ関税項目を念頭に中国との関税撤廃交渉を進める方針だ。18日付経済日報が伝えた。

 台湾が中国とのCECA締結を急ぐ背景には、ASEANプラス3(日中韓)で自由貿易圏創設の動きが加速し、台湾が取り残されることへの危機感がある。特に石油化学、機械、自動車部品は真っ先に競争にさらされることになる。

 石油化学製品の場合、中国とASEANの間では2010年1月から現行税率10%以下の品目で関税が撤廃される。これに対し、台湾製品には6.5%の関税が課されるため、シンガポールやタイの石油化学製品との競争がさらに厳しくなる。

 このため、台湾はアーリー・ハーベスト方式での関税引き下げを先行させ、ASEANとの競争による影響を軽減した上で、段階的に関税撤廃交渉を進めるのが妥当との判断に達した。