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銀行の不良債権倍増、フィッチが予測


ニュース 金融 作成日:2009年2月18日_記事番号:T00013449

銀行の不良債権倍増、フィッチが予測

 
 格付け会社のフィッチ・レーティングスはこのほど、台湾の銀行の総資産利益率(ROA)と自己資本利益率(ROE)が今年はマイナスに転落し、不良債権規模が昨年の2倍に膨らむとの予測を示した。18日付経済日報が伝えた。
 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)の統計では、台湾の銀行における昨年末のROAは0.16%で、昨年下半期以降、悪化の兆しを見せている。これについて、フィッチの李信佳・金融機関格付け担当副総経理は、今年はROAがマイナス0.5%、ROEがマイナス7%まで悪化し、過去最悪の数値を記録すると予測した。過去最悪だったのは、2002年のROAマイナス0.48%、ROEマイナス6.93%だった。
 
 フィッチはまた、銀行の不良債権は企業向け融資の貸し倒れと失業者の増加に伴い、今年下半期から来年上半期にかけ膨らむとの見方を示した。
 
 李副総経理は「過去には政府による支援で不良債権が徐々に解消されたが、今年は失業率上昇、企業の債務返済能力低下、クレジットカード業務の不振、金利マージンの縮小など銀行への衝撃は過去にないものとなっている」と分析した。