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プロモス、転換社債の全額償還は困難


ニュース 電子 作成日:2009年2月18日_記事番号:T00013464

プロモス、転換社債の全額償還は困難

 
 総額110億台湾元(約294億円)の転換社債が満期を迎え、財務危機の渦中にある中堅DRAMメーカー、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)は17日、債権銀行団から30億元の追加融資を得られたとしても、手持ち現金は依然不足が見込まれ、転換社債の全額償還は困難との認識を明らかにした。18日付工商時報が伝えた。

 説明会に出席した陳民良董事長は、手持ち現金がわずか2億元しかないのに対し、転換社債の償還申請額は元利合計で3億2,600万米ドル(約112億元)に達している点を挙げ、「100%の償還にはまだ遠い」との厳しい見方を示した。転換社債の最終償還期限は24日だが、財務コンサルタント会社を通じ、社債保有者との償還繰り延べ交渉に全力を挙げる構えだ。

 転換社債の償還が困難になった事態を受け、プロモス株は19日から現物株式、現金による取引が義務付けられる「全額決済株」に指定される。

 18日は取引開始直後にストップ安の1株1.47元となり、そのまま取引を終えた。依然47万9,000株が売り注文のまま残り、投資家が同社の先行きを不安視していることがうかがえる。