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YUSCO董事長、「ステンレスは値下げの余地なし」


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年2月20日_記事番号:T00013519

YUSCO董事長、「ステンレスは値下げの余地なし」

 
 1月に急騰した国際ニッケル価格が再び下落し、3月のステンレス価格に対する影響が注目される中、ステンレス最大手、燁聯鋼鉄(YUSCO)の林義守董事長は19日、「ニッケルが(1トン当たり月平均)1万米ドル台を維持すれば、ステンレス価格をこれ以上値下げする余地はない」と指摘した。これを受け市場では、同社および唐栄鉄工廠は3月のステンレス価格を2月と同水準に設定すると予測している。20日付工商時報が報じた。

 国際ニッケル価格は最近、1トン約9,725米ドルまで値下がりしているが、月平均では1万700米ドルとなっており、前月比では約500米ドルの下落にとどまっている。

 林董事長は、「最近川下で在庫水位の低下が見られるが、資金圧力が高まりステンレス製品の調達意欲は低く、需要は依然不調だ」と話した。

 一方川下の允強実業も、「ニッケルやステンレス管の価格が下がっても、加工コスト圧力の高まりなどから値下げの余地はない」としている。ただ、「需要が回復するまでは値上げもできない」とも話している。