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TSMC、「今が景気の底」で見解一致


ニュース 電子 作成日:2009年2月20日_記事番号:T00013530

TSMC、「今が景気の底」で見解一致

 
 ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、「景気が最悪な時期は今」との判断で内部の見解がまとまったようだ。第1四半期が半導体景気の谷底で、今年の同社業績はU字回復する可能性もあるとの見方だ。20日付経済日報が報じた。

 TSMCは1月の業績説明会で蔡力行総執行長(CEO)が「景気回復時期は判断できない」、「半導体産業の世界市場規模は今年30%縮小する」と話すなど、悲観的な見通しを示していた。しかし、同社は今週を営業強化週間に充て、連日会議を行った結果、上半期の受注見通しは良く、景気見通しもそれほど悪くはないとの判断に転じたようだ。

 観測によるとTSMCでは、既に4月までの受注見通しが立っており、顧客は5、6月に在庫積み増し発注を行う可能性も示唆しているという。

 経済日報では、「台湾半導体の父」と称される張忠謀董事長率いるTSMCが「半導体産業では既に景気の底に達した」との見方に転じたことは、1月に液晶パネルのオファー価格も上昇に転じたことに加え、川中・川下の電子メーカーにとって待ちに待った明るいニュースだと伝えた。