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夫人の一声でハンスト中止、陳前総統が恐妻家ぶり発揮


ニュース 社会 作成日:2009年2月24日_記事番号:T00013573

夫人の一声でハンスト中止、陳前総統が恐妻家ぶり発揮

 
 陳水扁前総統が、また食べてしまった!国務機密費着服などの容疑で台北看守所に収監中の陳前総統は、面会に訪れた呉淑珍夫人の鶴の一声で、20日から開始していた2度目のハンガー・ストライキを即座に中止した。「獄死するくらいなら、ハンストして死んで売国奴の馬英九に抗議する」と宣言しながら、前回収監時の15日間よりも短い、わずか3日半のハンスト記録となった。

 陳前総統はハンスト開始後、それまで行っていた屋外での運動をやめ、22日からは水も摂取しなかったため、看守所では前回同様、強制的に病院へ運ぶことも視野に入れていたようだ。

 23日昼、呉夫人が民進党の薛凌立法委員の付き添いで初めて面会に訪れた。実に56日ぶりの再会で、陳前総統は「君はこんなに体が悪いというのに、会いに来てくれたんだね」と目を潤ませていたという。

 夫人は「私が来なければあなたは死んでしまうでしょ、あなたに食べるように言いに来たのよ」とハンストを中止するよう言った。「明日は出廷なのに、食べなきゃ頭がぼんやりしてしまう」と語り、コップの水を飲むように指さすと、陳前総統は素直にそれを全部飲み干した。実はこの水、看守所がハンストを続ける陳前総統に飲ませようと、特別に準備して面会室に置いたものだった。

 1時間の面会終了後、昼食の時間を迎えた陳前総統は、ついに粥と夫人が差し入れた好物の食用魚サバヒーとキャベツを口に。こうして2度目のハンストはあっけなく幕を下ろした。

 「陳前総統とともにハンストを続ける!」と看守所の外で息巻いていた3人の支持者は、相当バツが悪かったに違いない。いつの間にか姿を消していたという。