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作成日:2009年2月24日_記事番号:T00013586
台北駅のツインビル、入札3回目も不調か
台北駅周辺再開発の目玉となる高層ツインビルなどの建設を目指すC1、D1区画の事業権入札で、合作投資申請書の提出および合作保証金と権利金の支払いが23日、締め切られた。しかし、内外の投資家が景気低迷の影響で模様眺めムードに転じたため、3回目となる今回の入札も不調となる可能性が高まった。24日付工商時報が伝えた。
ツインビル建設事業には、当初内外の企業グループが関心を示していたが、景気の急速な冷え込みを受け、国泰人寿(キャセイライフ)、富邦金融控股、遠雄集団(ファー・グローリー・グループ)、潤泰創新国際(旧潤泰建設)など台湾勢のほか、日本、シンガポールの業者も書類提出を見送った。
遠雄集団の趙藤雄董事長は「これまでずっと検討を進めてきたが、現時点で参入意思を表明するか決まらなかった」とした。潤泰創新国際の劉忠賢董事長も「現時点では手持ちの開発案件を優先し、ツインビルへの参入は当面検討しない」と語った。
事業主体の台北市政府捷運工程局は昨年12月に3回目の入札要項を発表し、最低投資金額を当初457億台湾元から357億元(約972億円)に引き下げるなどして、内外企業に入札を呼び掛けていた。同局は6月までに資格審査と評価を終える予定だったが、入札手続きの遅れで、建設スケジュールにも影響が避けられない見通しとなった。
ツインビルは56階と76階の高層ビルから成り、下部は台北駅と接続する。2棟のビルは当初、2012年8月、14年4月の完成を見込んでいた。