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ファウンドリー2強、日系の生産能力縮小で恩恵か


ニュース 電子 作成日:2009年2月25日_記事番号:T00013633

ファウンドリー2強、日系の生産能力縮小で恩恵か

 
 世界金融危機の影響で大幅な赤字を計上したルネサステクノロジ、東芝、NEC、富士通の日系半導体大手4社が傘下製造拠点の統廃合計画を相次いで発表しており、来年半ばまでに国内外で計10拠点が閉鎖される見通しとなっている。業界では、ここ2年で日系半導体メーカーと台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)の関係が深まっており、日系メーカーが生産能力を縮小した分は、同2社が受注する見込みが高いという観測が出ている。25日付工商時報が報じた。
 
 日系4大手が閉鎖する生産ラインの多くは5インチおよび6インチウエハー工場で、生産能力でみると30%以上の規模縮小となる。閉鎖する工場で生産していた製品を8インチおよび12インチ工場での生産に回せばコストを低減できるが、観測によると、現在同クラスの工場で増産計画はなく、外部委託に回されるとみられる。
 
 業界関係者によると、日系4大手は既に液晶ディスプレイ(TFTーLCD)用ドライバIC、マイクロコントローラ(MCU)などの生産をTSMCとUMCに委託している。