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作成日:2009年2月27日_記事番号:T00013676
チャータード銀、慶豊銀買収にも関心か
中央存款保険公司(預金保険機構に相当)により暫定的に政府管理下に置かれている慶豊商業銀行に対し、英銀行大手のスタンダード・チャータード銀行が関心を示しているもようだ。27日付蘋果日報が伝えた。
慶豊銀の売却入札は前回締め切りの2月19日に応札者がなく、26日に締め切りが延長されていた。市場筋によると、チャータード銀は既に必要書類を提出し、1カ月以内に慶豊銀に対する買収監査を実施する見通しという。
チャータード銀は、旧新竹国際商業銀行を買収し、渣打国際商業銀行として営業をしているほか、昨年10月には亜洲信託投資の売却入札で落札者に決まったばかりで、外資系銀行の中では台湾での業務拡大に最も積極的な動きを見せている。
慶豊銀は財務体質悪化で昨年8月に中央存款保険と金融再建基金(RTC)によって接収され、中央存款保険が会社資産の整理、売却を担当している。中央存款保険は慶豊銀を資産と優良債権(グッドバンク)と不良債権(バッドバンク)に分け、売却を目指す方針とされる。
チャータード銀は「うわさにはコメントできない」として、確認を避けている。中央存款保険はグッドバンク、バッドバンクの双方で4~5陣営が入札意向を示したとしている。