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作成日:2009年3月2日_記事番号:T00013707
中台の技術標準化、協議が前進
中国・重慶市で開かれていた第5回海峡両岸情報産業技術標準フォーラムが27日閉幕し、中台双方の産官学の代表は2日間の協議で、技術標準化に関する23項目の合意に達した。28日付経済日報などが伝えた。
中台双方は移動通信、液晶パネル、発光ダイオード(LED)、太陽電池、自動車用リチウム電池など今後の主力ハイテク製品の技術標準化で協議が前進したほか、協力内容もこれまでの用語や試験方法の統一から実験認証、業務応用に拡大していくことが決まった。次回フォーラムは年末に台北市で開かれる。
台湾側代表団を率いた陳瑞隆前経済部長は「両岸関係の改善で今回の合意は多岐にわたり、しかも具体的なものだった。いずれの基準も今後のビジネスチャンス創造につながるものだ。今後は企業や政府の力でいかに実現していくかだ」と述べた。
今回の合意内容に強制力はないため、今後中台当局が強制力を持つ技術基準を設ける場合には、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の枠組みによる技術認証の相互承認協定(MRA)を参考にした協議を行うことになる。今回の協議では、特に消費者に密接に関係する商品安全基準に関しては、中台双方の窓口機関を通じた協議を進めていく方向性が示された。