ニュース
運輸
作成日:2009年3月2日_記事番号:T00013710
基隆港コンテナ倉庫用地、再開発に見通し
基隆市政府都市計画課の幹部はこのほど、同市の工業区と倉庫地域の発展戦略計画案について、年内に最終報告をまとめる考えを示した。これにより、遊休状態となっている広大なコンテナ倉庫の再開発に弾みがつきそうだ。2日付工商時報が伝えた。
基隆港内での貨物業務は、多くのコンテナ船運航会社が高雄港にだけ寄港するようになったのに加え、バラ積み貨物が台北港、台中港にシフトしたことで大幅に衰退している。このため、倉庫業界は用地の再開発を認めるよう当局に働き掛けを強めていた。
再開発が認められれば、長栄国際儲運(エバーグリーン・インターナショナル・ストレージ&トランスポート)、中国貨櫃運輸(チャイナ・コンテナ・ターミナル)、台聯貨櫃通運(タイワン・アライド・コンテナ・ターミナル)などが保有する3万~4万坪の用地で再開発の申請が可能になる。現在は産業、物流専用区への再編が有望となっている。再編計画は内政部による審査を経て、法的手続きに2年程度を要する見通しだ。
一方、同市高信峰・交通旅遊局長は、馬英九総統が選挙公約として掲げた基隆~汐止間の都市交通システム(MRT)建設構想についても、台北圏の交通機関との接続に向け、台北市捷運工程局による最終報告が年内にもまとまるとの見通しを示した。