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作成日:2009年3月3日_記事番号:T00013730
空腹の泥棒、侵入宅でラーメン食べてお縄に

高雄県鳳山市のアパートに住む尤さん(35)宅に2日早朝、泥棒が入った。泥棒は室内を物色した後、家主が眠っているにもかかわらず、大胆にも台所でめんをゆでて食べたが、家主に気付かれすぐにお縄となった。
尤さん宅に侵入した泥棒は、同県林園郷の独身女性、孫永美容疑者(37)。清掃員だった彼女は1年余り前に失業し、鳳山市の親せき宅に居候している身だった。
孫容疑者は2日午前3時ごろ、アパート1階の窓が開いているのを発見し、そこから尤さん宅へ侵入。尤さんがジャンバーのポケットに入れていた携帯電話と、リビングの神棚に置いてあった2つの鍵束を盗んだ。このとき、尤さんと息子は寝室で熟睡しており、全く気付かなかったという。
さんざん物色したにもかかわらず、現金は1元も見つけられなかった孫容疑者は、台所へ忍び込んだ。空腹を満たすため、さっそく即席めんを鍋で調理。満腹になるまで食べた後、ゆっくり休憩してから逃走した。
午前7時ごろ、物音で目が覚めた尤さんは、部屋中が散らかっているのを見て、泥棒に入られたことに気付いた。盗まれたのは家と車の鍵束、そして携帯電話だ。そこで、別の携帯で盗まれた携帯に電話を掛けてみたところ、なんと家の外の階段で呼び出し音が鳴っているのが聞こえてきた。
まだ遠くへ逃げていなかった孫容疑者は、こうしてすぐに捕まってしまった。長期の失業でお金がなく、出来心で泥棒に入ったものの、あまりの空腹に耐えられず、台所でめんを煮て食べたと白状した。これには警察官も開いた口が塞がらなかったという。