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作成日:2009年3月3日_記事番号:T00013741
台北国際工作機械展が開幕、中国から受注好調
2年ごとに開かれる台北国際工作機械展が2日、開幕した。出展業者によると、工作機械業界では、中国政府による総額4兆人民元(約57億円)の内需拡大策による恩恵を受け、同国からの受注が急増しているという。3日付経済日報が伝えた。
工作機械業界も他の業種と同様、昨年暮れから業績が急激に落ち込んだが、最近は中国政府の景気対策によるとみられる受注が増えている。
台湾区機器工業同業公会の黄博治理事長は「中国の内需政策はインフラ建設の比重が大きいほか、最近は家電、自動車、バイクの普及にも積極的だ。高速道路、橋などの建設、自動車産業設備などで関連需要が増えており、台湾企業も相次いで受注を獲得している」と述べた。
台中精機の黄明和総経理は「中国では融資の実行速度が速く、借り入れた資金で機械設備を購入しようという企業の意欲が高まっている。春の兆しが見えた」と指摘した。同社は今月だけで1億2,000万台湾元(約3億3,000万円)相当の受注に向けた商談を進めているという。
程泰機械もこのほど、中国からコンピュータ数値制御(CNC)旋盤約30台、6,000万元相当を受注し、相次いで出荷しているという。亜崴機電は自動車業界向けにブリッジ型マシニングセンターの引き合いがあるという。
東台精機も中国からの受注が徐々に増えているといい、同社の王崑崇総経理は「今年初め以降、中国からの暖流を感じられるようになり、受注が回復してきた。過去のピーク時とは比較にならないが、昨年の底に比べれば市場は回復した」と指摘した。