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作成日:2009年3月4日_記事番号:T00013763
有毒ストローにご用心、基準値超える鉛成分検出
財団法人消費者文教基金会(消基会)は3日、今年1月に大台北地区の量販店などを対象に実施した、使い捨て食器に対する衛生検査の結果を発表した。検査対象はおわん10件、ストロー19件、スプーン9件、マドラー(飲み物をかき混ぜる棒)3件の計41件。このうち6件のプラスチック製品から行政院衛生署の基準値100ppmを超える鉛成分が検出された。
不合格率が最も高かったのはストローの21%。また、基準値を下回るものの、3件から50~100ppm の鉛成分が検出されている。
鉛含有量が100ppmを超える「有毒プラスチック製品」は、家楽福(カルフール)のスプーンとストロー、大潤発(RTマート)のストロー、松青超市(マツセイ)のマドラー。
いずれも黄、オレンジ、緑と色付きのものだった。この3色は顔料にクロム酸鉛を使用するためとみられる。
鉛成分は、高温や酸性の飲食物と接触すると溶出しやすいため、このような製品を長期間使用すれば、腎臓や神経系統に害を及ぼすほか、貧血を引き起こすこともある。また、児童の場合は微量でも影響を受けやすく、知能の発達や成長が遅れたり、学習障害が出る可能性もあるという。
消基会は、使い捨てプラスチック食器は、耐熱温度が高いポリプロピレン(PP)製の透明のものを選ぶのが無難だが、できることなら全く使わないに越したことはない、と注意を呼び掛けている。
なお、家楽福、大潤発、松青の3社は、すでに不合格製品の販売を取りやめており、購入済みの消費者に対しては、返品や交換を受け付けている。