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レインコート強盗がまた出現、278万元を略奪


ニュース 社会 作成日:2009年3月9日_記事番号:T00013859

レインコート強盗がまた出現、278万元を略奪


 
 台北市で数年前から繰り返されている、雨の日を選び現金輸送車を狙うレインコート姿の「レインコート強盗」がまた出現した。
 
 6日午後3時12分、警備業者・日盛保全の現金輸送車が、国泰世華銀行台北市復興支店(南京東路三段248号)に到着し、警備員2人が、現金278万4,000台湾元(約790万円)を銀行内へ運び込もうとしたところ、背後から近付いた男が台湾語で叫んだ──「強盗だ」。
 
 男は持っていた拳銃で威嚇発砲した後、逃げる警備員をビル内まで追い掛けて銃撃。警備員が倒れたすきに現金袋を奪い、ビル後方の路地裏に駐車していたバイクに乗って逃走した。警備員の荘正輝さん(39)がふくらはぎに4発の銃弾を受け、盧建国さん(44)も大腿部にかすり傷を負った。
 
 警察の調べによると、男は身長170センチ前後の中肉中背で推定年齢は約30歳。青いマント型レインコートにフルフェイス型ヘルメットとマスクで顔を隠し、既に廃版となっている白いアシックス製スニーカーを履いていた。
 
 台北市では過去約7年間に4件、いずれも雨天の繁華街でレインコートを着て犯行に及び、盗難バイクで逃走するという手口の似た現金強盗事件が起きており、今回の事件も同一人物の犯行とみられている。警備員の下半身を狙い打ちする射撃の腕の正確さから、軍または警察関係者の可能性もあるとされる。
 
 過去の事件を振り返ってみると、(1)2002年10月、中信証券南京支店、206万7,000元(2)04年8月、台新銀行台北市復興支店、476万5,966元(3)05年12月、中小企業銀行南東支店、1,157万元(4)08年4月、万華青年郵便局、437万元──が同一の雨衣強盗による犯行と疑われており、計5回の犯行で強奪した現金は、2,554万元にも上る。
 
 なお8日午後、犯行に使われたとみられるナンバープレート「FCK-049」の三陽125ccバイクが、台湾大学後門の歩道に捨てられているのが発見された。