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内需拡大への外貨準備投入、中銀総裁が慎重姿勢


ニュース その他分野 作成日:2009年3月9日_記事番号:T00013867

内需拡大への外貨準備投入、中銀総裁が慎重姿勢

 
 中央銀行の彭淮南総裁は7日、内需拡大財源に外貨準備が投入されるとの観測が高まっていることについて、声明で慎重な立場を示した。8日付工商時報が伝えた。
 
 彭総裁は休日返上で対応策を協議した後、長文の報道資料を配布。内需拡大費用を外貨準備で賄うべきとする一部の見方について、「中銀が保有する外貨準備は、郵便貯金や銀行から外貨を買い取ったものだ」とし、「外貨準備で内需拡大費用を賄おうとすれば、台湾元の払い出しが増え、インフレを招く上、中銀の財務悪化や金融不安を招く」と主張した。

 彭総裁はまた、謝森中元総裁が外貨準備を公共事業に充てることに反対した文書を引用し、「政府予算が足りなければ、公債で民間から資金を調達できる」として、外貨準備の投入には否定的な立場を繰り返し強調した。